DVD、はやくも衰退

 私にとって最初のCD盤はもちろん音楽CDであり、それは1985年のことであった。

 永久にノイズが出ないことや、盤をひっくり返さなくていいこと、ダイレクトに選曲できること、から私にとっては夢のようなメディアの登場であった。

そして、

1.4MBのFDの時代にPC-9821Xa(1994年)ではじめて650MBのCD-ROMに出会ったときは時代の飛躍を感じた。Windows3.1はFDでWindows95はCD-ROMで頒布されていた。

まもなく、CD-R/RWが登場し音楽CDとパソコンCDが共存しはじめた。最初に買った内蔵4倍速CD-Rは10万円以上もする非常に高価なものだった。

時代は「マルチメディア」(死語?)となりデータは大容量化し、音楽はCDだけでなく映像としてDVDを求めた。しかし、ハードディスクの大容量化のスピードが速く、パソコン環境下では4.7GBは「帯に短し」。

同時に、TVがデジタル放送の時代になって映像メディアとしても役不足である。CDによるVideo-CDを体験したものにとってDVDは長時間・高画質であったが、今やDVDは標準画質であり地上波デジタルやBSデジタルの放送をそのままの画質で録画することすらできないメディアになってしまった。

急速に普及したDVDであるが、「主役」である時代は意外に短い。ただ「主役」の座を奪われるだけで、音楽CDと同様無くなる訳ではないので心配はいらない。

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